『丈夫な人に医者はいらない』

2018.04.14 Saturday

『丈夫な人に医者はいらない』

イエスが生きていた時代、税金の取り立て屋は、みんなから嫌われていました。
なぜかといえば、決められた税金の額よりも、多くのお金を取り立てて、私腹を肥やす者がいたからです。
取り立て屋のレビは、イエスの教えを信じる正しい人でしたが、いやしい仕事をしている悪い人だと人から思われて、いつも悲しい思いをしていました。
ある日、イエスは街角でレビを見つけて言いました。
「今から、あなたの家に行ってもいいかい」
レビは、うれしくなって近所の人たちみんなに声をかけました。
でも、レビにさそわれて家に来た人といえば、取り立て屋の仲間や遊女たちなど、さげすまれた職業の人たち。そして、目の見えない人や、耳の聞こえない人、口のきけない人など、病気の人たちばかりでした。
その様子をみた学者たちは、イエスに言いました。
「どうしてあなたは、悪い人たちや、きたならしい病気の人と共に食事をするのか。けがらわしい、病気がうつったらどうする」
イエスは、学者たちに言いました。
「丈夫な人に医者はいらない。本当に医者が必要なのは、病気の人です。わたしは、あなたがたが悪人や病人と呼んで、のけ者にしている人たちを救うために来たのです」

(新約聖書マルコ福音書2章14節から17節による創作)


『あなたは?』
病気の人に親切にしてあげることができますか?
反対に、自分が病気になったら、どうしてほしいですか?
みんなで話し合ってみましょう。

『屋根からつるされた男 』(チャペルアワーより)

2018.04.08 Sunday

今週の聖書のお話
『屋根からつるされた男 』

 ある村に、脳卒中の後遺症で、手足が動かなくなった寝たきりの男がいました。

 その男は貧乏な家に生まれて、生きていくために子供の頃から盗みをしていました。

 昔の盗みのバチが当たって歩けなくなったのだと思い込み、リハビリもせず寝たきりの生活を送っていました。

 その頃、イエスが病人を癒やすという噂が広まり、イエスが行く先々には、おおぜいの人々が集まってきました。

 寝たきりの男の友だち4人は、なんとかその男をイエスに治してもらおうと、担架にのせてイエスがいる家まで連れて行きました。ところが、家は玄関まで人がいっぱいで、入ることができません。

 そこで4人は、屋根にのぼって穴を開けて、寝たきりの男を担架ごとイエスの前につり下げました。

 イエスは、寝たきりの男を見つめて言いました。

「安心しなさい。あなたがとらわれている昔の罪は、ゆるされたのです」

 それを聞いた寝たきりの男は、長年の思いわずらいが吹っ切れて、急に体が軽くなったと思うや、その場で立ち上がり、歩いて帰って行ったのでした。
(新約聖書マルコ福音書2章1節から12節による創作)

 

『あなたは?』

やればできるのに、何かのせいにして、自分にはできないと思い込んでいることはないでしょうか。

まわりの人を見て、そう思ったことはありませんか。

みんなで、自分の体験から話し合ってみましょう。

今月の祈り(恵みの祈り)

2018.04.03 Tuesday

恵み深い神様
あなたの助けにより、
自分にしてもらいたいと思うことを、
人にもすることができるようにさせてください
自分が苦しいとき、
人から助けてもらいたいと思います。
自分が間違ったことをしたとき、
人からゆるしてもらいたいと思います。
自分が悲しんでいるときには、
人からなぐさめてほしいと思います。
自分の思いを、尊重してもらいたいと思います。
そのように、私たちが、他の人の思いで考え、
他の人の心で感じ、他の人を思いやり、
どんな人にも、親切にできる人になれますように
あなたの愛によってお願いします。
(バークレーの祈りより)

『天使の池で』(チャペルアワーより)

2018.03.31 Saturday

『天使の池で』
 昔、エルサレムの町に、『天使の池』と呼ばれる池がありました。ときどき、目には見えない天使が現れて水面を動かします。その時、一番に池に入った人は、病気がいやされると信じられていました。
 池の回りには、おおぜいの病人や、目の見えない人、体の麻痺した人などが横たわって、池の水が動くのを待っていました。
 その池の前を、イエスが通った時のことです。 池の回りで一番みすぼらしい姿をしている男に、イエスは声をかけました。
「健康になりたいのですか?」
 その男は、泣きながら答えました。
「わたしは38年も病気で寝ています。でも、水が動いた時に、誰もわたしを池に運んでくれません。いつも、ほかの誰かが先に水に入っているのです」
 それを聞いたイエスは、腰の手ぬぐいを池の水にひたすと、アカだらけの男の頭からつま先まで丁寧に拭きはじめました。男は別人のように、きれいになっていきます。
 それからパンをさいて、二人でおなか一杯になるまで食べました。泥だらけの男の泣き顔が、ピカピカの笑顔に変わりました。
「自分の力で、立ってごらんなさい」
 イエスがそう言うと、男はすっと立ち上がり、床に敷いていた布をかついで、大喜びで歩き出したのでした。
(新約聖書ヨハネ福音書5章1節〜9節による創作)
 
『あなたは?』
自分にはできないと、思い込んでいたことが、人のはげましや、アドバイスによって、できるようになったことはないでしょうか。
今身近で困っている人を思い浮かべて、どんな言葉をかけたら、元気になってもらえるか、みんなで、考えてみましょう。

十字架のイエス(チャペルアワーより)

2018.03.26 Monday


『十字架のイエス』
 敵に捕らえられ、代官屋敷に連れてこられた、イエスの取り調べがはじまりました。しかし、イエスには、何の罪もみつかりませんでした。
 代官は、イエスを釈放したらどうかと、まわりの人に尋ねました。
 すると、イエスをねたんでいた敵たちが、ものすごい勢いで怒り出しました。
「イエスを十字架につけろ。十字架につけろ!」そう言って、大声で叫び続ける人たちに、驚いた代官は
「これは、わたしの責任ではない。お前たちの責任で、十字架につけよ」と命令しました。
 イエスは十字架をかつがされ、されこうべの丘まで歩きました。そして丘の上で、手足を十字架に打ちつけられたのです。
 みはりの役人たちは、イエスをなぐる、けるして、イエスの顔に、つばをはいてこう言いました。
「多くの人を救った、イエスよ。お前がほんとうに神の子なら、自分自身を救ってみろ」
 そして、イエスの服をさいて奪いあいました。
 いばらのかんむりをかぶせられて、体じゅう血まみれの十字架のイエスが、彼らを見て言いました。
「神よ、この人たちをお許しください。彼らは自分が何をしているのか、わからないのです」
 十字架のそばでは、イエスの母マリアと、イエスの教えを受けたマグダラのマリアたち数人の女が、気絶しそうになりながら、イエスを見守っていました。
 十字架の上のイエスは「成しとげられた」と言うと、頭をたれて、その魂は天に召されました。
(新約聖書ルカ福音書22章63節から23章49節、ヨハネ福音書19章30節による創作)

『あなたは?』

「成しとげられた」というイエスの最期の言葉は、どういう意味だと思いますか。
 あなたは自分にひどいことをする人を、許すことができますか。
 イエスは、どうして、自分を侮辱し、自分のものを盗み、自分に暴力を振るい、自分を殺そうとする人たちを、許すことができたのでしょうか。みんなで考えてみましょう。

イエスを三度知らないと言う(チャペルアワーより)

2018.03.19 Monday


『イエスを三度知らないと言う』

 イエスが敵につかまりそうになって、その場から逃げ出した弟子のペテロでしたが、やはり、イエスのことが気になりました。勇気をふりしぼって、敵のあとをつけていきました。
 イエスは、代官屋敷に連れて行かれました。屋敷の中庭では、たき火にあたっている人たちがいました。
 ペテロも、寒さにがまんできなくなり、たき火にあたって暖まっていると、女が近づいてきて言いました。
「あんた、さっきまで、ナザレのイエスと一緒にいた人でしょう。わたしは、あんたに、耳を切られた男の身内だから、よくわかるんだよ」
「イエスなど知るもんか。お前の言っている意味が、まったくわからない」
 ペテロは、とぼけて通路の方に逃げていきました。するとニワトリが鳴きました。
 女は、ペテロを追いかけて「この男は、イエスの仲間だ」と言いつづけました。
 ペテロは「イエスなんて人は知らない」と言って、逃げ回りました。
「こいつは、イエスと同じ、ガリラヤなまりの言葉で話しているぞ。仲間に違いない」
 まわりの人たちも、みんな、そう言いだしました。
「あんたらが言っている、イエスのことなど、絶対に知らない」
 ペテロが、そう誓いをたてると、二度目にニワトリが鳴きました。
 そして、屋敷の中にとらわれていたイエスが、振り返ってペテロを見ました。
 そのときペテロは、「ニワトリが二度鳴く前に、三度わたしを知らないと言うだろう」とイエスが言ったのを思い出してがく然とし、その場にくずれ落ちて、泣いたのでした。
(新約聖書マルコ福音書14章66節から72節による創作)

『あなたは?』
目の前に困っている人がいるのに、見て見ぬ振りをしたことはないでしょうか。
そのとき、どうして、助けることができなかったのでしょうか。
それぞれの体験を、みんなで話し合ってみましょう。

剣を持つ者は、剣で滅ぶ(チャペルアワーより)

2018.03.10 Saturday

『剣を持つものは、剣でほろぶ』
その夜、オリーブ山のふもとにいた、イエスと弟子たちのところに、剣や棒を持った大勢の兵隊たちが、たいまつで暗やみを照らしながら、押し寄せてきました。
兵隊を案内したのは、イエスを裏切った弟子、ユダでした。
イエスは、兵の前に進み出て言いました。
「だれを、探しているのですか」
「ナザレのイエスは、どこだ」と敵が言うと、
「それは、わたしです。わたしを、探しているのなら、弟子たちは去らせなさい」
とイエスは言いました。
そのときのイエスの態度は、敵をひとつも恐れない、正々堂々としたものでした。
何人かの敵は、こわくなってあとずさりし、地面に倒れてしまったぐらいです。
敵のひるんだ様子を見た弟子のペテロは、ここぞとばかりに、剣で兵に切りかかり、片方の耳を切り落としました。
イエスは、ペテロを止めて言いました。
「剣をさやにおさめなさい。剣を持つものは、みな、剣でほろぶのです。」
剣で戦ってはいけないと言われた弟子たちは、もう、自分たちに勝ち目はないと思い、怖くなって、イエスを見捨てて逃げ出してしまいました。
(新約聖書ヨハネ福音書18章1節から11節による創作)

 

『あなたは?』
自分に嫌なことをしてくる人はいませんか。
嫌なことをされても、我慢できますか。
やりかえさないと気がすまない相手はいませんか。
どうしたら、我慢することができるでしょうか。
みんなの話しを聞いて、自分の考えとくらべてみましょう。

今月の祈り(働きの祈り)

2018.03.03 Saturday

私たちの父なる神様
今日の一日 私たちを恵み お守りください
仕事の時には よい働きができますように
家庭では いつも親切で 思いやりがあり
まわりを 明るくする人でありますように
神様 どんな時も
あなたが 見ておられることを
忘れないように させてください
自分自身が 恥ずかしいと思うようなことを
しないように また
愛する者を苦しめ あなたを悲しませることを
しないように させてください
この祈りが あなたの愛によって
かなえられますように

(バークレーの祈りより)

 

『弟子の足を洗う』(チャペルアワーより)

2018.02.10 Saturday

『弟子の足を洗う』
いつも弱い者の味方をして、権力者からねたまれていたイエスは、近いうちに自分は殺されるだろうと悟りました。

そして、十字架にはりつけになる前夜の夕食で、あらためて弟子たちへの愛情を示したのでした。
イエスは食事の途中で上着を脱ぎ、腰に布を巻いて、水の入った桶を持ち、弟子たち一人一人の足を洗い始めました。
イエスが突然、召使いのようなことを始めたので、弟子のペテロはびっくりして言いました。
「わたしの足など、お洗いにならないでください」
すると、イエスはやさしく言いました。
「あなたたちの先生である、わたしが弟子の足を洗ったのだから、あなたたちも、お互いに足を洗いあいなさい。
わたしが、あなたたち一人ひとりを大切に愛したように、あなたたちもお互いを大切に愛し合うのです」
そんなイエスの言葉を聞き流して、その場から離れていった一人の弟子がいました。
それはイエスを裏切って、敵の手に引き渡した、イスカリオテのユダでした。
(新約聖書ヨハネ福音書13章1節から38節による創作)

 

『あなたは?』
人を愛するとき、大切にするとき、どんな行いで示しますか。
反対に、人からどんなことをしてもらったら、うれしいですか。
みんなで、話し合ってみましょう。

『どうやって祈る』(チャペルアワーより)

2018.02.03 Saturday

『どうやって祈る』

 ある日、イエスがお祈りをしていた時のことです。
 イエスが祈り終えると、弟子の一人が近づいてきて、こう言いました。
「わたしたちにも、お祈りの仕方を教えてください」
 イエスは答えました。
「何も、むずかしいことは考えなくてもよいのですよ。

 天のお父さんである神様は、わたしたちが祈る前から、わたしたちに必要なことを、すべて知っておられるのですから」
 しかし、どう祈ったらよいのか、とまどっている弟子たちをみて、このように祈りなさいとイエスは教えました。
天におられる、わたしたちのお父さん
あなたの名が、尊いものとされますように
あなたの愛の国が、この世にも出来ますように
今日も、あしたも、わたしたちみんなの、食べ物が与えられますように
わたしたちに悪いことをする人を、みなゆるしますから、わたしたちの悪いところも、すべておゆるしください。
そして、わたしたちが、悪のさそいにあうことがありませんように」

(新約聖書ルカ福音書11章1節〜3節による創作)

 

『あなたは?』
いま、一番祈りたいことはなんですか。

自分のために何を祈るか、

そして、人のために何を祈るかを、みんなで考えてみましょう。

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