The Great Bear(おおぐま座(北斗七星)の由来)トルストイの民話より

2013.12.21 Saturday

弱き人の助けとなり
受けるよりも与えるほうが幸いです。
(新約聖書 使徒のはたらき 20:35より)


The Great Bear(おおぐま座・北斗七星)
トルストイの民話より

昔々のお話です。きびしい日照りが地球を襲いました。大きな川も、小川も、井戸も水が枯れ、大きな木も、低い木も、草たちもしおれていきました。人も、動物たちも、のどがかわいて死んでいきました。

ある夜、小さな女の子が病気のお母さんのために、水を汲むひしゃくを持ち、飲み水を探しに出かけました。あちらこちらをさまよい歩きましたが、水は見つかりません。疲れ果てた女の子は草の上に横になり、眠ってしまいました。

目を覚ました女の子が、ひしゃくを持ち上げると、水がこぼれそうになりました。ひしゃくは透き通ったきれいな水で、いっぱいになっていたのです。

うれしくなって、水を口にしようとしたそのとき、女の子はお母さんのことを思い出しました。そして、ひしゃくを持つと、全速力で家へと走り出しました。

とても道を急いでいたせいで、女の子は目の前を通る小犬に気つかずに、ぶつかってひしゃくを落としてしまいました。女の子がひしゃくに手を伸ばすと、小犬は悲しそうに鼻を鳴らしました。

水をこぼしちゃったと女の子は思いました。でも、ひしゃくは真っ直ぐに落ちていて、水は元のように入っていました。女の子が手のひらに少し水を注ぐと、小犬はそれをなめて元気になりました。そして、もう一度女の子がひしゃくを手に取ったとき、木のひしゃくが、銀に変わっていました。

家に着いた女の子は、ひしゃくの水をおかあさんにあげました。
「わたしは、もう長く生きられないから、あなたが飲めばいいのよ」
お母さんがそういうと、ひしゃくがその瞬間に、銀から、金に変わりました。

のどがかわいて、とうとうがまんができなくなった女の子が、ひしゃくを口にしようとしたそのとき、ドアが開き、水をくださいという旅人が入ってきました。

女の子は、ぐっとつばを飲み込んで、ひしゃくを旅人にあげました。

すると突然、大きなダイアモンドが7つ、ひしゃくから跳ね上がり、透き通ったきれいな水が絶え間なく流れ出しました。7つのダイアモンドは舞い始め、高く、高く、空まで舞い上がり、おおぐま座(北斗七星)になったのです。

Rochelle S. Townsendの英訳(public domain)をもとに小坂直樹が試みに訳した)

リュックとマスコット
写真は、リビングデイサービスから大槌保育園への手作りクリスマスプレゼント
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