『天使の池で』(チャペルアワーより)

2017.07.16 Sunday

『天使の池で』
昔、エルサレムの町に、天使の池と呼ばれる池がありました。ときどき、目には見えない天使が現れて水面を動かします。その時に一番に池に入った人は、病気がいやされると信じられていました。
天使の池の回りには、おおぜいの病人や、目の見えない人、体の麻痺した人などが横たわって、池の水が動くのを待っていました。
その池の前を、イエスが通った時のことです。池の回りで一番みすぼらしい姿をしている男に、イエスは声をかけました。
「健康になりたいのですか?」
その男は、泣きながら答えました。
「わたしは38年も病気で寝ています。でも、水が動いた時に誰もわたしを池に運んでくれません。いつも、ほかの誰かが先に水に入っているのです」
それを聞いたイエスは、腰の手ぬぐいを池の水にひたすと、アカだらけの男の頭からつま先まで丁寧に拭きはじめました。男は別人のように、きれいになっていきます。
それからパンをさいて、二人でおなか一杯になるまで食べました。泥だらけの男の泣き顔が、ピカピカの笑顔に変わりました。
「自分の力で、立ってごらんなさい」
イエスがそう言うと、男はすっと立ち上がり、床に敷いていた布をかついで、大喜びで歩き出したのでした。
(新約聖書ヨハネ福音書5章1節〜9節による創作)

 

『あなたは?』
自分にはできないと、思い込んでいたことが、人のはげましや、アドバイスによって、できるようになったことはないでしょうか。
今身近で困っている人を思い浮かべて、どんな言葉をかけたら、元気になってもらえるか、みんなで、考えてみましょう。

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