いやされた女(チャペルアワーより)
2017.01.22 Sunday
『いやされた女』
ある町に、12年間も出血の止まらない女がいました。医者も治せず、全財産を治療のために使い果たしていました。
女がつらいのは病気だけでなく、けがれた女として嫌われ、差別されることでした。
その頃、ある噂が聞こえてきました。イエスという人が、自分のようにひどい病気の人のところに来て、癒してくれるというのです。
ある日、町から大きな声がしました。「イエスが来たぞ!」女が外に出ると、すごい人だかりです。
町じゅうの人が、イエスのまわりに集まっていました。
女は、せめてイエスの服にでも触れられれば病気は治ると信じて、イエスに向かって走り出しました。
人垣に飛びこんで、地面に倒れこみ、イエスの服のすそにふれたそのとたんに血が止まり、女は自分が癒されたのを感じました。
気配を感じたイエスは言いました。
「今、わたしにふれたのは、誰ですか?」
女は勝手にイエスにふれたことを、叱られるのではないかと、びくびくしていました。しかし、イエスは笑顔で女に言いました。
「あなたの信じる心が、あなたを救ったのだよ。健康を祈っているよ」
女は病気になって初めて、自分を差別せずに笑顔で祈ってくれる人に出会い、心から癒されたのでした。
(新約聖書マルコ福音書5章25節から34節による創作)
『あなたは?』
12年間もわずらっていた、この女の人がいやされたのは、何の力によってだと思いますか。
あなたは、神に祈ることで、病気が治ると信じられますか。
正解はありません。みんなで、正直な思いを話し合ってみましょう。