新監督を迎えるオーケストラアンサンブル金沢に望むこと

2018.01.14 Sunday

 オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の新芸術監督に、世界的指揮者マルク・ミンコフスキ氏の就任が発表された。
 ミンコフスキ氏の演奏は、録音では良さが伝わらないと聞いていたが、2012年のOEKとの共演「マ・メール・ロワ」では、決してCDでは聴くことのできない、繊細で豊かな響きを音楽堂で体験し感動した。
 このところOEKの観客数が低迷していると聞くが、わたしも数年前に定期会員をやめた。理由の一つは開演時間だ。平日午後7時開演が多いのだが、これでは仕事を終えて食事をとる暇もない。仕事が長引き、チケットを無駄にしたことも何度かある。
 コンサートを心から楽しむためには、ちょっとオシャレをして会場に入るくらいの時間の余裕がほしい。
 佐渡裕さんが芸術監督を務める兵庫芸術文化センター管弦楽団は、すべての定期演奏会を金・土・日の3公演で行ない、一つの演奏を三度聞くチャンスがある。
 ベルリン・フィルハーモニーでは、通常の定期演奏会の終了後10時半からさらに、「レイト・ナイト」コンサートを行なっている。
 一人でも多くの人に演奏を聴いてもらうために、石川県立音楽堂でもスケジュールを工夫し、OEKとミンコフスキの名演を、決して宝の持ち腐れにしないでほしい。

(2018年1月13日北陸中日新聞『発言』に掲載の添削前の原文)

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