『故郷で受け入れられない』(チャペルアワーより)

2017.05.28 Sunday

『故郷で受け入れられない』
 とても貧しい人や、重い伝染病の人など、差別されている人たちをはげまし、共に食事をして、元気づけ、生きる力を与える旅を続けていたイエスの評判は、ユダヤの国中で高まっていきました。

 その旅の途中で、イエスのふるさと、ナザレ村に立ち寄ったときのことです。

 ナザレの教会で、イエスの説教を聞いた村人たちはみな驚きました。弱い立場にある人をこそ大切にしなさいという、神の教えを伝えるイエスの姿は、人々を強く勇気づけるものだったからです。

 しかし、村人たちはあやしんで言いました。

「まてよ。この男は村の大工の子ではないか。いったい、どこでこんな知恵を身につけてきたんだ」

 また、ある人は言いました。

「この人の母親はマリアだ。弟も妹も近所に住んでいるからよく知っている。人を教えるような者じゃない。ただの村の人だ」

 そんな村人たちの声を聞いたイエスは言いました。

「預言者(神の言葉を告げる人)は、故郷では受け入れられないとは、このことだ」

 村人たちは、これを聞いて「何を生意気な」と言って、イエスを教会から追い出してしまいました。

 そして、村のはずれまで、イエスを追いかけて行って、ガケから突き落とそうとした者までいたそうです。

(新約聖書マルコ福音書6章1節〜6節による創作)

 

『あなたは?』
人から、生まれや育ちで判断されて、くやしい思いをしたことはありませんか。

そのとき、どんな気持ちになりましたか。

話しても差し支えない範囲で、その時の気持ちを話し合ってみましょう。

ほんとうの家族(チャペルアワーより)

2017.05.20 Saturday


『ほんとうの家族』

 イエスはユダヤの国のガリラヤ地方にあるナザレ村の、大工のヨセフの家に育ちました。
 小さな頃から勉強熱心で、家の仕事をしながら、時間があれば聖書を読んでいました。子供なのに、大人たちと堂々と神の教えについて語り合うイエスの姿を見て、母のマリアは驚きました。
 イエスは30歳の頃に、家を出ていきました。仲間を集めて、満足にごはんを食べられないホームレスや、病気の人のところへ行って、パンをわかちあい、神の恵みを伝えて歩く活動をはじめたのです。
 イエスから食べ物と希望をもらって、病気が良くなる人も、たくさんいました。その人たちが言いふらしたので、イエスはどんな病気も治すという、うわさが国じゅうに広まりました。
 イエスの人気をねたんだ学者たちは、イエスが病気を治せるのは、イエスが悪魔に取りつかれて、悪魔の力を使っているからだという、悪いうわさを流しました。
 それを聞いたイエスの家族は、とても心配になりました。イエスの弟たちは言いました。「兄さんは気が狂ってしまったんだ。病人のいやしなどやめさせて、家に連れて帰ろう」
 ある日、イエスにいやしてもらおうと、たくさんの人が集まっているところへ、母と弟たちがやってきました。人垣の向こうから「家へ帰れ」と呼んでいます。イエスは、自分の回りを囲んで座っていた仲間たちに言いました。
「わたしの母、わたしの兄弟とは誰ですか?
 自分の家族だけでなく、どんな人も、分けへだてなく大切にしなさいという神の教えを、わたしと共に行う、あなたたちこそが、わたしの兄弟であり、姉妹であり、母なのです」
(新約聖書マルコ福音書3章31節から35節による創作)

『あなたは?』
家族よりも、親しい友だちはいましたか。
それは、どんな人でしたか。あなたに、どんなことをしてくれましたか。
みんなで、思い出を話し合ってみましょう。

神の国とからしのタネ(チャペルアワーより)

2017.05.13 Saturday


『神の国とからしのタネ』

 ある人が、イエスにたずねました。

「先生、神の国とは、どんなものでしょうか」

 イエスは言いました。

「神の国とは、大地にタネをまくようなものです。タネはすぐには芽を出しません。

「まだかなぁ、まだかなぁ」と待っているうちに、人がタネをまいたことを忘れても、神は大地に水と光を与えて、タネを育ててくれます。神の恵みを受けたタネは、人が知らないうちに芽を出して、すくすくと伸びていきます。
 人に忘れられたタネからも、小さな青い芽が出て穂が伸び、穂の中には、たくさんの穀物が実っていきます。

 ある日人は、畑の前を通ると、収穫できる実がなっているのを見つけて大喜びします。

 そして神に感謝して、刈り入れをするのです。

 このように、大地は人の力ではなく、神の力によって、自然と実を結ぶのです。

 神は、どんなに小さなものにも、恵みを与えてくださいます。

 からしのタネを知っていますか。1ミリにも満たない、どんな植物のタネよりも小さいものです。

 でも、大地にまかれて成長すると、ほかのどの野菜よりも大きくなります。

 人の背丈の何倍にもなって、その大きな枝の陰には、鳥たちを休ませることだってできるようになるのですよ」
(新約聖書マルコ福音書4章26節から31節による創作)

 

『あなたは?』

人の力ではできないけれど、神の力なら出来ることには、どんなことがあると思いますか。

それとも、人にできないことはないと思いますか。

みんなで考えてみましょう。

『丈夫な人に医者はいらない』

2017.05.08 Monday

『丈夫な人に医者はいらない』

イエスが生きていた時代、税金の取り立て屋は、みんなから嫌われていました。
なぜかといえば、決められた税金の額よりも、多くのお金を取り立てて、私腹を肥やす者がいたからです。
取り立て屋のレビは、イエスの教えを信じる正しい人でしたが、いやしい仕事をしている悪い人だと人から思われて、いつも悲しい思いをしていました。
ある日、イエスは街角でレビを見つけて言いました。
「今から、あなたの家に行ってもいいかい」
レビは、うれしくなって近所の人たちみんなに声をかけました。
でも、レビにさそわれて家に来た人といえば、取り立て屋の仲間と、遊女たち、そして、目の見えない人や、耳の聞こえない人、口のきけない人など、病気の人たちばかりでした。
その様子をみた学者たちは、イエスに言いました。
「どうしてあなたは、悪人たちや、きたならしい病人と共に食事をするのか。けがらわしい」
イエスは、学者たちに言いました。
「丈夫な人に医者はいらない。本当に医者が必要なのは、病気の人です。わたしは、あなたがたが悪人や病人と呼んで、のけ者にしている人たちを救うために来たのです」

(新約聖書マルコ福音書2章14節から17節による創作)


『あなたは?』
自分が病気になったとき、人からどうして欲しいですか?
身近に病気の人がいたら、あなたは何をしてあげますか?
みんなで話し合ってみましょう。

 

今月の祈り2017.5

2017.05.06 Saturday

愛の神様

あなたの助けにより、 今日、十分に働くことができるように させてください。

今日、しなければならないことを、 明日まで、のばすことのないように。

笑顔でしなければならないことを、 不平を言いながらしないように。

人々に最善のことをしなければ、 満足しないようにさせてください。

私たちが、いつでも人々に親切であり、 人々が、私たちといたいと思うように させてください。

今日一日、十分に働き、夕べにあなたから 「よくやった」と言われますように。

あなたの愛により、 この祈りをお聞きください。

(バークレーの祈りより)

『子供たちを来させなさい』

2017.05.01 Monday

『子供たちを来させなさい』

 病気の人や、体の不自由な人、差別されている人たちと共に食事をし、神の希望を与える旅を続けるイエスのうわさは、ユダヤの各地に広まっていました。

 自分の子供にも、一目イエスの姿を見せ、イエスの話を聞かせて、幸せに育ってほしいと思う人たちもいました。

 その日も、イエスのいやしを求めて、たくさんの人が集まっていました。その中には、子供を連れた人たちもいました。

 しかし子供たちは、おとなしくしていることができません。イエスに近づこうとして走って来る子供たちを、イエスの弟子たちが「こらー」と、叱りつけました。

 その様子を見たイエスは、悲しそうな顔で、弟子たちに言いました。
「子供たちを来させなさい。じゃましてはいけません。神の国は、このように純真な子供たちのものだからです。

 心からあなたがたに言います。この子供たちのように、素直に神を求める者にならなければ、天国に入ることはできないでしょう」

 そう言ってイエスは、ふたたび子供たちの方を向くと、満面の笑顔で、一人一人の子を腕に抱き上げて、その子たちがすこやかに育つように、お祝いしたのでした。

(新約聖書マルコ福音書10章13節〜16節による創作)


『あなたは?』

大人より子供の方がすぐれているのは、どんなところだと思いますか?

昔を思い出して、今より子供の頃のほうがよかったと思うことには、どんなことがありますか?

みんなで話し合ってみましょう。

 

 

イースターのお話『よしおさんの不思議な夢』

2017.04.13 Thursday

イースターのお話
『よしおさんの不思議な夢』
 よしおさんは、陸軍の一等兵でした。終戦のあと、南方の戦地から故郷に帰るときに、不思議なことを経験しました。
 よしおさんは戦争が終わると、南の島から船に乗って、広島の港に着き、そこから何度も汽車を乗り継いで、故郷の金沢駅に帰って来ました。
 駅のホームに降りると、パンツ一枚で裸同然の、やせこけた男の子が立っていました。誰かを探しているようでした。
 よしおさんは、かわいそうに思って、何かを着せてやりたいと思いましたが、自分のボロボロの軍服以外にはありません。
「ぼくは、もうすぐ家に着くから、この服を君にあげるよ」
 よしおさんは、自分の軍服を脱いで、男の子に着せてやりました。
 その夜、よしおさんの夢に、ボロボロのよしおさんの軍服を着たイエスが現れました。

 驚くよしおさんに、イエスは言いました。
「この世の弱い者、小さい者にすることは、わたしにするのと同じなのだよ」
(マタイ福音書25章35〜41節による創作)

 

『あなたは?』
イースターは、イエスが十字架にはりつけになって亡くなり、三日目に復活したお祝いの日です。
イエスは、今でも弱い者の姿をして、わたしたちの身近で生きておられるそうです。
あなたも、どこかでイエスを見かけたことはありませんか?
あなたは、その人に何をしてあげますか?

今月の祈り(恵みの祈り)

2017.04.06 Thursday

恵み深い神様
あなたの助けにより、
自分にしてもらいたいと思うことを、
人にもすることができるようにさせてください
自分が苦しいとき、
人から助けてもらいたいと思います。
自分が間違ったことをしたとき、
人からゆるしてもらいたいと思います。
自分が悲しんでいるときには、
人からなぐさめてほしいと思います。
自分の思いを、尊重してもらいたいと思います。
そのように、私たちが、他の人の思いで考え、
他の人の心で感じ、他の人を思いやり、
どんな人にも、親切にできる人になれますように
あなたの愛によってお願いします。
(バークレーの祈りより)

『ユダの裏切り』(チャペルアワーより)

2017.03.25 Saturday

『ユダの裏切り』
 イエスには12人の弟子がいました。その一人で、イスカリオテのユダは、会計の担当者でした。
 イエスとその弟子たちは、余分なお金があれば、すぐに、貧しい人に与えてしまうので、お金をやりくりする役割のユダは、いつも大変でした。弟子たちは、その日の食べ物も買うことができずに、おなかを減らしていることも、しばしばでした。
 病気の人や、差別されている人たちと、分けへだてなくつきあう、イエスと弟子たちのことを、よく思わない当時の人もいました。とくに、指導者たちはそうでした。
 古いしきたりを守ることばかりを説いて、弱い立場の人を守ろうとしない指導者たちを、イエスは厳しく批判しました。それで、指導者たちから、命をねらわれていたのです。

 ある日、イエスの敵に呼び出されたユダは、目の前に銀貨30枚を見せられて、これで、イエスを裏切るように説得されました。
 いつもお金のことで、心を悩ませていたユダは、思わず、その誘いにのってしまいました。
 ユダは敵の兵隊を、イエスのいる場所へ案内しました。そして「わたしの口づけする人がイエスだ」と、敵に教えて、その通りにしました。
 おそいかかる兵隊たちに、イエスは、ひとつも抵抗することなく、敵の手にとらわれ、連れ去られました。
 その後イエスが、十字架にかけられて、亡くなったことを知ったユダは、自分のせいで無実のイエスが死んだことを、激しく後悔しました。そして銀貨30枚を敵に返して、永遠に姿を消したのです。
 (新約聖書マタイ福音書26章47節から27章10節による創作)


 『あなたは?』

この世で、お金では買えないものはあると思いますか。

あなたが、お金より大事だと思うものは何ですか。

それを手に入れるためには、何をしたらよいでしょうか。

みんなで、話し合ってみましょう。

『イエスの友達』(チャペルアワーより)

2017.03.19 Sunday

今週の聖書のお話

『イエスの友達』
イエスは、自分が十字架にはりつけになるその前に、最後の夕食で弟子たちの足を洗い、深い愛情を示しました。そして、このように言いました。
「わたしはブドウの木、あなたたちは、その枝です。ずっと、わたしにつながっていなさい。そうすれば、きっと、豊かな実を結ぶでしょう。
ブドウの枝は、ブドウの木から、多くの愛情と栄養をもらって、たくさんのおいしい実をつけるのです。その愛情にあふれたブドウの実を、あなたの友だちにもわけてあげなさい。
わたしがいなくなったあとも、わたしを信じて、わたしにつながっていれば、わたしの愛と喜びが、あなたがたの中に実を結ぶのです。
わたしの最後の教えを、よく覚えていなさい。
「互いに愛し合いなさい」ということです。
わたしの教えを守る人は、わたしの友です。もう、弟子と呼ばれることはありません。
弟子は、先生の教えの一部しか知りませんが、わたしの教えを守る人は、教えの全てを知るからです。
もう一度、わたしの教えを言います。
「互いに愛し合いなさい」
ブドウの枝が生き生きと伸びていくように、わたしにつながるあなたがたの枝を、元気に伸ばしていきなさい。
そして、肌の色や考え方、お金や、財産の有る無しに関わりなく、どんな人とも、わけへだてなく、愛し合いなさい。」
(新約聖書ヨハネ福音書15章1節から17節による創作)

 

『あなたは?』

自分と性格や、考え方の違う人と友達になれますか。

肌の色や、言葉の違う外国の人とはどうでしょうか。

仲良くなれない人がいるとしたら、その理由はなんでしょうか。

みんなで話し合ってみましょう。

続きを読む >>