すりきれない財布(チャペルアワーより)

2017.08.26 Saturday

『すり切れない財布』
昔、金持ちの男がいました。ある年のこと、その男の畑が大豊作になり、しまっておく場所がないほど、たくさんの作物がとれました。
それで男は、大笑いしてこう言いました。
「今もっている倉をこわして、もっと大きな倉を建てよう。そこに、食料と財産をしまいこんで、これから何年も遊んで暮らすんだ。ワッハッハ!」
そんな男に、イエスは言いました。

「いくら地上に財産をため込んでも、今夜あなたが死んでしまったら、その財産は、いったい誰のものになるのですか?
しかも、地上の倉には、虫がくったり、さびついたり、泥棒が忍び込んで、盗んでいったりします。
財産を天国にためなさい。そこでは虫が食うことも、さびつくこともなく、泥棒に盗まれる心配もないのです。
余分な持ち物とお金を、困っている人に分け与えなさい。そうすれば、天国のすり切れることのない財布に、尽きることのない財産を積むことになるのですよ。
あなたの財産のあるところに、あなたの心もあるのです。この世ではなく、天国に財産をためなさい。」
(新約聖書マタイ福音書6章19節〜21節による創作)

 

『あなたは?』
今、お金をもらうか、天国でごほうびをもらうか、どちらかを選べるとしたらどちらを選びますか?

難しく考えずに、思ったことを、素直に話し合ってみましょう。

『良いことは隠れてしなさい』(チャペルアワーより)

2017.08.17 Thursday

『良いことは隠れてしなさい』
 イエスは言いました。

「自分の良い行いを、人前で見られないように気をつけなさい。そうしないと、神様からのごほうびをいただくことができません。
 生活に困っている貧しい人たちを、経済的に助けたり、病気や障がいを持つ人の、暮らしを援助することは良いことです。
 しかし、本当は相手のためではなく、自分が人からほめられるために、そのようなことをする人がいます。そんな人は、自分はこんなに良いことをしたのだと、みんなの前で得意になって言いふらします。
 まるで、たくさんの人が集まる大通りで、大きな音でラッパを吹き鳴らしているようなものです。

 その人は、人から「えらいね」と言われることで、もう、ごほうびをもらっているのですから、神様からのごほうびはもらえません。
 良いことをするときには、右手でしていることを、左手に知られないくらいに、ひそやかにしなさい。
そうすれば、いつも隠れたところを見ておられる神様から、あなたにごほうびが与えられるのです。」
(新約聖書マタイ福音書6章1節〜4節による創作)

 

『あなたは?』
人に見られないところで、よい行いをしている人を知っていますか。
人からもらうごほうびではない、神様から与えられるごほうびとは何でしょうか。
それぞれの思うことを話し合ってみましょう。

夏の日の祈り

2017.08.02 Wednesday

今月の祈り 2017年8月
『夏の日の祈り』
きのうも今日も、暑い日が続きます。
暑い夏の夜には、
あの日を思い出します。
金沢の空をたくさんの飛行機が通り過ぎ、
福井と富山の町を焼き尽くしました。
真っ赤な炎が、金沢からも見えました。
今から72年前、戦争が終わりました。
二度と、あの日々が
繰り返されることがありませんように
わたしたちひとりひとりが、
どんな人とも仲よくし、お互いを
大切にすることができますように。
あなたが教えてくださった
愛によって、この祈りを捧げます。

『母の願い』(チャペルアワーより)

2017.07.30 Sunday

『母の願い』(チャペルアワーより)
イエスと弟子たちは、病気の人や、貧しい人たちの、ひとりひとりにパンを届け、共にわかちあい、神の希望を伝える旅を続けていました。そしてその評判は、しだいに国じゅうに広がっていきました。
「イエスこそが、将来のユダヤの国の王様だ」と言う人も、日に日に増えてきました。
そんなある日、イエスの弟子ヤコブとヨハネの兄弟の母親が、イエスのところにやって来てお願いをしました。
「先生が将来、ユダヤの王様になられたら、わたしの二人の息子たちを、一番と二番の大臣にしてください」
この話を聞いていた、ほかの弟子たちは、みんな腹を立てて、大騒ぎになりました。
イエスは、弟子たちを集めて言いました。
「今、ローマ人がわたしたちユダヤ人の上にたち、いばり散らしています。
しかし、あなたがたの間では、そうであってはなりません。

えらくなりたい人は、へりくだって、皆に仕える人になりなさい。
一番上に立ちたい人は、皆のしもべになりなさい。
わたしは、王様になるために、生まれてきたのではありません。

すべての人を大切に愛し、すべての人に仕えるために、この世にきたのです」
(新約聖書マタイ福音書20章20節〜28節による創作)

 

『あなたは?』

自分の子や孫には出世して、えらい人になってほしいと思いますか。

ほんとうの意味でえらくなるとは、どんなことでしょうか。

それぞれが思うことを、みんなで自由に話し合ってみましょう。

『善いほうを選んだマリア』

2017.07.07 Friday

 『善いほうを選んだマリア』
イエスと弟子たちは、旅の途中でマーサとマリアの姉妹の家に招かれました。姉のマーサは、イエスたちをおもてなしするために、家の中を走り回っています。
「夕食の買い出しはどうしよう。何がお好きなのかしら。布団は足りるかしら。ご飯の前に水浴びの用意も必要だわ。」
妹のマリアは家事も料理も得意ではありません。イエスの足元に座って、静かに教えを聞いています。
マーサは、自分がこんなに忙しくしているのに、妹は何もしてくれないと思うと腹が立ってきました。とうとう我慢できなくなって、イエスに歩み寄って言いました。
「先生、マリアはわたし一人に仕事をさせています。ひどいと思いませんか。マリアにもわたしを手伝うように、おっしゃってください」
それを聞いたイエスは、マーサをいとおしんで言いました。
「マーサよ、マーサよ。あなたはとても多くのことに心をわずらわされて、悩んでいるのですね。でも必要なことは、ただ一つです。マリアはその善いほうを選んだのです。それを取り上げてはなりません」
(新約聖書ルカ福音書10章38節から42節による創作)

『あなたは?』
大切なお客さんが来られたら、どんなおもてなしをしますか。
イエスが「必要なことはただ一つ」と言ったのは、何のことでしょうか。
みんなで考えてみましょう。

今月の祈り2017.07

2017.07.06 Thursday

『愛の神様』
あなたは、わたしたちが共に助け合って
生きるようにつくられました。
わたしたちが、どんな人との交流も、
わずらわしく思わないように、
軽率な言葉で、他の人の心を傷つけないようにさせてください。
ささいなことで、いらいらして、
短気にならないようにお守りください。
わたしたちが、人の欠点ばかりをみて、人を非難することのないように、
怒ることに早く、
ゆるすことに遅くなりませんように。
どうか今日一日、あなたのもたらす
恵みと寛容さを、わたしたちすべての者にお与えください。
(バークレーの祈りより)

『沈みかけた舟』(チャペルアワーより)

2017.07.03 Monday

『沈みかけた舟』

 

 イエスと弟子たちが旅の途中で、舟に乗り、湖の向こう側に渡ったときのことです。

 はじめは、さわやかな天気だったのに、しだいに雲行きがあやしくなってきました。

 強い風が吹いて、舟が大きくゆれ始めました。高い波が舟の中まで入ってきて、どんどん舟がしずんでいきます。

 弟子たちは大あわてで、舟に入ってくる水をかき出しました。でも、いくら水をすくってみても、舟はどんどん沈んでいきます。

 弟子たちが、ふと舟の後ろのほうをみると、なんとイエスはぐっすり眠っていました。

「先生、起きてください!みんな沈んでしまってもいいのですか」

 そう叫ぶ弟子たちに、イエスは、眠そうな目をこすりながら言いました。

「なぜ、こわがるのですか?
あなたたちは、神を信じないのですか?
わたしたちのこれからの働きが、世のため、人のために必要ならば、神は必ず助けてくださるでしょう。
それにあなたたちが、どれだけがんばってみたところで、少しでも風を弱めたり、波をしずめたりすることができますか。

人にはできないことも、神にはできるのです。心をおだやかにして、神を信じ、神に祈りなさい」

 イエスはそう言って、湖に向かって何かを祈っていました。そしてしばらくすると、風はやみ、元どおりの静かな湖に戻ったのです。

(新約聖書マルコ福音書4章35節から41節による創作)

 

『あなたは?』
とても危険な目にあったときに、神を信じて祈ることはできますか。

どんなふうに祈りますか。

祈れないとしたら、それはどうしてですか。

みんなで、率直な気持ちを話し合ってみましょう。

『あとの者が先になる』

2017.06.24 Saturday

『あとの者が先になる』
イエスは天国のことを、このようにたとえて言いました。
あるぶどう園の主人が、刈り入れの忙しい時期に働き手を探して、夜明けとともに町に行きました。
そして、仕事のない人たちに「1日1万円で働かないか」と声をかけました。
何人かの働き手が見つかりましたが、まだ足りません。10時と12時にも町に行って、同じように人を集めました。
それでも人が足りないので、主人は夕方にも町に行きました。すると、1日誰にも雇ってもらえなかったと言う人たちがいました。主人は「すぐに、わたしのぶどう園に行って仕事をしなさい」と言いました。
その日のぶどう園の仕事が終わると、まず主人は、夕方に来た人たちに「おつかれさま」と言って1万円を渡しました。
朝から来た人たちは、自分らはもっともらえると思ってワクワクしました。でも主人は、どの人にも同じく1万円を渡しました。
「わしらは、朝から1日暑いのを我慢して働いたのに不公平だ」と怒る人がいました。
しかし、主人は言いました。「君らは1日1万円で納得して、ここに来たのだろう。わたしは、どの人にも同じだけあげたいのだ」
このように、天国では先の者があとになり、あとの者が先になると、イエスは言ったのでした。

(新約聖書マタイ福音書20章1節〜16節による創作)

 

『あなたは?』

1時間しか働いていない人と、8時間働いた人が同じ給料だったら、不公平だと思いますか。
天国では、なぜ、あとから来た人も、最初からいた人も平等に扱われるとイエスは言ったのでしょうか。
それぞれの考えを出し合って考えてみましょう。

今月の祈り-2017年6月

2017.06.04 Sunday

わたしたちのつくりぬし
父なる神様
わたしたちは、あなたから
尊い命をいただきました。そして、
家族と友だちをいただきました。
わたしたちにふさわしい仕事と、
それをする健康もいただきました。
あなたが与えてくださった仕事をして、
家族や友だちといる時には、
笑顔と喜びがあふれます。
つらいときには、なぐさめてもらえます。
わたしたちに喜びを与えてくださった、
あなたに感謝します。
あなたがしてくださったように、
わたしたちが、どんな人にも、
喜びを与えることができますように。

ひとりぼっちの人の友に
なることができますように。
あなたに感謝し、お祈りします。
(バークレーの祈りより)

貧しい老婆の献金(チャペルアワーより)

2017.06.03 Saturday

『貧しい老婆の献金』

 

 イエスと弟子たちが、神殿の前を通りかかったときのことです。

 たくさんのお参りの人が、さい銭箱にお金を投げ入れていました。

 りっぱな仕立ての服を着た、大金持ちの男がやってきて、回りの人に見せびらかすように、何十枚もの金貨をさい銭箱に入れました。

 次にやって来た、厚化粧の女は、ふところから大きなサイフを取り出すと、その中にあった10枚の銀貨の中から、1枚をさい銭箱に入れました。

 そのうしろから、みすぼらしい服を着て、しわだらけの手をした年寄りの女が、さい銭箱に近づいていきました。

 その老女は、ぼろぼろのサイフに入っていた、たった2枚の銅貨を、2枚ともさい銭箱に入れたのでした。

 その様子を見ていたイエスは、弟子たちに言いました。

「あのおばあさんは、ほかの誰よりも多く捧げましたね」

 けげんな顔をしている弟子たちに、イエスは言いました。

「金持ちたちは、あり余るお金の中から、ほんの一部を捧げただけです。

でも、あのおばあさんは、貧しい暮らしの中から、自分の生活に必要なお金のすべてを捧げたからです」

(新約聖書マルコ福音書12章41節〜44節による創作)

 

『あなたは?』
さい銭やお布施、お供え物以外に、神に捧げられるものには、どんなものがあるでしょうか。
どんなものが神に喜ばれると思いますか。
あまりかたく考えずに、思いついたことを話し合ってみましょう。

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